ずっとずっと欲しくて。 初めて会った時からもう、体が求めて仕方なかったんだ。 こんな俺でも「大好き」って言ってくれるの?
ある夜、マスターに呼ばれたからいつもみたいにされるんだと思ってうんざりした気持ちで部屋に行ったら、そこには俺の知らない人がいた。
青い髪に青い瞳、その人は優しく笑って手を差し出した。
「よろしく、カイトって言います。君が鏡音レンくん?」
初めて見たマスターとリン以外の人。
こんな風に優しく微笑まれたことなんてなくて。
差し出された手に戸惑ってしまった。
「レン、ちゃんと挨拶しなさい。お前の兄さんにあたる人だよ。」
マスターが言う。
に、い、さん?
「はじめ、まして。よろしくお願いします。」
俺の手よりも大きなその手を握って握手を返す。
何だろう、何でだろう、心臓がドキドキ跳ねている。
「カイト、レンはまだ子供だから優しくしてやってくれ。」
「はい、マスター。」
俺を見詰めるその瞳はずっと優しく細められていて、なぜか顔が熱くなる。
「レンくん?大丈夫?」
指先が頬に触れる。
反射的に体がびくつく。
あ、あ、アツイ。
「カイト、もう良い。下がれ。」
カイト兄さんはマスターの命令に少し不思議そうな顔をして、それでも素直に部屋を出た。
最後に頭を撫でてくれた掌に縋り付きたくて手を伸ばす。
でもマスターが俺の腰を引き寄せて、伸ばした両手は空を切った。
ぱたん、と乾いた音を立ててドアが閉まる。
「嬉しいか、レン。優しい兄さんが出来てよかったなァ、私に感謝するんだぞ。」
「…はい、マスター。」
背後から回ってきたマスターの指に顎を捉えられる。
そのまま指が口の中に侵入してきて、俺はいつもみたいに抵抗せずにその指をしゃぶった。
「どうしたんだ、レン?ここがもうこんなになっているじゃないか。」
膝の上に座らされた俺の太股を無遠慮な手付きで撫で回していた手の平が股間に伸びる。
そこには痛いぐらいに張りつめた性器があった。
口内を弄る指に舌を捉えられて息が上がる。
「ひゃ、ごめんなしゃ、い…」
直ぐに達しそうになる性器をぐにぐにと強い力で揉まれる。
こうなると頭がぼんやりして何も考えられなくなる、そうあのコト以外は。
ただ、熱の塊みたいになって欲しくて欲しくて堪らなくなる。
それしか、考えられなくなる。
「マ、マスター…ちょうだい、マスターのおちんちんほしい、よ…っ」
マスターの舌がぴちゃりと水音を立てて耳を這う。
激しく耳朶を噛まれてそれだけでもう泣きそうなくらいに気持ち良い。
ずるりとパンツごとズボンを脱がされ、床に四つん這いにさせられる。
自分の唾液で濡らしたマスターの指がお尻に入り込んでくる。
慣れて拡がったそこは簡単に二本の指を咥え込んだ。
直ぐにマスターの熱いモノが宛がわれ息を呑む間もなく俺の中に埋め込まれた。
「く、ぁ…!!ふ、かい…!!」
バックから腰を抱えられガンガン打ちつけられる。
ぐらりぐらりと揺れる脳の中でさっき見た青い瞳がちらつく。
「カ、カイ…っ」
思わず呼びそうになった名前を慌てて呑み込む。
耳ざとく聞きつけたマスターが後ろから覆い被さってきつく肌を合わせる。
髪を引かれて反動で体が反る。
耳の側でマスターの静かな声がいやにはっきりと響いた。
「レン?今なんて言ったんだ?」
「ひ、…っ…あ、…ちがうの、ちがうの、…!」
「…レン、誰を、呼んだ?」
「ぅ、ア…!!ごめんなさ、い…マスター、あァ!!」
荒々しく幾度も奥を突かれてもう息も出来ない。
触れられてもいない性器からはだらだらと透明な蜜が流れて出している。
「は、ぁ…もう、もうダメぇ!!」
ずっぽりと奥まで埋まったマスターの怒張が弾けるのと同時に俺の精も涙を流すように果てた。
抱いてほしい、犯してほしい。
めちゃくちゃにし、て。
…お兄ちゃん。
初めて会った時から、俺は、もう。