(セフレ設定/メイ←クオ)
愛してるってなんだろう。それってどんな感情なんだろう。 なんて。そんなこと聞いたらきっと笑われるから聞かないけど。
メイトの指が腰に食い込む。自分だけがイイ角度でガンガン打ちつけられる腰。 オレはオレでひたすらにケツの中にだけ意識を集中させて快楽を追う。 独りよがりなセックスだ。 セックス、というよりももっと単純な、そう例えばスポーツ。 終われば互いに握手をして「良い試合だったね」てやつ。
「あ、ヤベ。俺、も、イきそう。いい?」
メイトが言う。
後ろから覆い被さる体が熱い。
張り付いた背中がお互いの汗で湿る。
耳のすぐ側で漏れる息がメイトの限界を如実に告げていた。
「イイ、よ」
答えると途端に動きが早くなる。
ぶつかる肌の乾いた音とどちらのものかも分からない苦しげな声が重なる。
「…っ、く…」
「…ふ…」
メイトが中に出した熱い塊を感じながら自分で扱く掌にオレも精子を飛ばした。
満足げな溜息を吐いてメイトがベッドに寝転がる。
引き寄せたティッシュ箱から一枚引き抜いて手を拭いながらオレは悪態を吐いた。
「ナカに出しやがって」
薄笑いを浮かべたメイトが「ごめん」と詫びる。
あんなに激しいセックスの後なのにその顔はまるで平然としていてなんだか悔しい。
精子で塗れた掌を近づけると笑いながら手首を掴まれた。
「涼しい顔してんじゃねー。うらっ」
「ハ、やめろって」
「許してほしいなら、」
キスしろよ、と続けようとしたところに鳴り響く間抜けな携帯電話。
ベッドの端に転がっていた携帯を拾い上げてメイトがなんとも微妙な顔をして肩を竦める。
「もしもし・・・今?家だよ、うん、一人…」
会話の続きが耳に入らないようにオレは慌てて浴室に向かった。 熱いシャワーを頭からかぶって失笑を漏らす。 捨てられないものがあるなら、こんな真似するなよな。 中に出された白濁を掻き出しながら呟いた言葉はシャワーの音に紛れて自分の耳にも届かない。 頬を流れる水滴が後から後からぽたぽたと浴室のタイルに吸い込まれて消えたのだった。
愛なんてもっとハッピーでサイコーなもんだと思ってたよ。